玉川上水(玉川上水駅~鷹の台駅)、小平天然温泉「テルメ小川」で温泉とビール

かつて、玉川上水の散策を始めたことがあった。
2009年4月20日に「玉川上水(羽村取水堰~拝島駅)で花見」という文章を書き、2009年4月25日に「玉川上水(拝島駅~玉川上水駅)をサイクリング」という文章を書いた。
玉川上水の散策はこれで終わってしまった、と読者は思っていたのではないだろうか(まず読者なんかほとんどいないと思うけど)。しかし、2010年3月27日と4月3日にも散策をしていたのだ。ただ更新していなかっただけです。

今回は2010年3月27日に行った玉川上水駅~鷹の台駅の散策について記す。

自宅から玉川上水駅まで自転車で移動。そのまま自転車で散策することにした。

玉川上水駅から下流に少し進むと「清流復活放流口」がある。
『玉川上水散策マップ』にはこう書いてある。

昭和40年(1965)に上水路としての使命を終えた小平監視所から下流の玉川上水は、地元住民の強い要望などにより、昭和61年(1986)に清流が復活しました。監視所の少し先の階段から関東ローム層むき出しの上水堀の下へ降りることができます。復活した清流は、石組みから滝のように流れ落ちています。これには下水の高度処理水を利用しています。
(『玉川上水散策マップ』羽村市教育委員会2005年)


玉川上水の水面の高さまで降りられるところはあまりないのではないか。

さらに下流の方へ行くと新堀用水の「胎内堀」を見ることができる。
これは明治初期にシールド工法でトンネルをくりぬいた珍しいものらしい。

小川橋を越え、小平市に入ると、北側に森田ガーデンがある。その敷地内にめん処「松根」がある。ここで腹ごしらえ。

糧うどんも食べてみたかったが、せいろそばと日本酒を飲んだ。久保田だったかな。
腹ごしらえのあとは、何事もなく鷹の台駅まで散策した。たぶん(なにぶん1年前のことなので忘れてしまった)。

鷹の台駅に着いたのだが、せっかく自転車なので、近くにある小平天然温泉「テルメ小川」へ行ってみた。

ここは古代ローマをイメージして作られた施設である。
温泉につかった後は・・・

もちろん、ビールである。これが旨い。
玉川上水を散策して、温泉に入って、ビール。良いコースである。

この散策をしたのは2010年3月であるが、2011年1月29日号の『リビング多摩』に「テルメ小川」についてこんなことが書いてあった。

昨年11月には和洋ともに加温・加水なしの源泉掛け流しのぬる湯もスタート。じっくり長湯も。

「テルメ小川」に源泉掛け流しができたのか!

2010年3月は循環だったのに。
しかも加温なしのぬる湯である。これはこのあたりでは珍しい。

ここの温泉の温度は34.8℃。岩下温泉は28℃だったから、それより少し温かい(「岩下温泉の冷泉に浸かり、ほうとうを食べた。」)。下部温泉に近いのではないか。

嵐山光三郎は『日本全国ローカル線おいしい旅』で下部温泉の「大市館」という旅館についてこう書いている。

大市館は創業が明治初年の老舗で、木造三階建てである。温泉郷に入って下部川にかかる神泉橋をわたったほとりにあり、明治浮世絵に出てきそうな造りだ。中庭には大岩を割って伸びる「石割りの松」があり、その下を清水が流れている。この湯も冷泉であって、三十二度の天然鉱泉が湧き出る。岩下鉱泉よりは幾分あたたかいが、つかった瞬間は冷たく感じる。以前は、細いたて長の浴槽が二列あったが、それが男女別となり板塀で仕切られていた。
成分が濃い緩和性微温泉で打ち身やリウマチに効能があり、昔は湯治客がほとんどであった。それがクロワッサン系読者好み風に改造されて、若い客がふえていた。それでも風格は昔のままで、つげ義春が泊まった宿である。
(略)
湯は水よりも透明に見える。ぬるいので長くつかりたくなるが、成分が強いため初心者は三十分ぐらいがよい、と貼り紙がある。ただし三十分で出る客は少な くて、ほとんどの客が四、五十分は入っている。湯の情が深くて、一度からだにまとわりつかれると、抱きすくめられて出たくなくなってしまう。つかった客は 一様に無言で腕を組み、冥想の境地に入っている。
大市館の湯質は日本百名湯に入るだろう。以前は、クルマに追突されてムチ打ち症になった客が一週間いるのに会った。松葉杖をついてきた客が帰るときに、杖を湯権現に奉納して帰ることもたびたびであった。「松葉杖供養」の祭事がある。
嵐山光三郎『日本全国ローカル線おいしい旅』講談社現代新書

現在、「大市館」はない。経営者が代わって「裕貴屋」という宿になっている。2009年7月に「裕貴屋」に行ってみたのだが、入浴のみはできないというので、温泉に入れなかった。

「大市館」は明治浮世絵に出てきそうな造りで、「テルメ小川」は古代ローマをイメージした造りなので、その違いは大きい。温泉の色も成分の濃さも違う。しかし、「つかった瞬間は冷たく感じる」ところには近しいものがあるのではないだろうか。「テルメ小川」のぬる湯に「四、五十分」つかって、「無言で腕を組み、冥想の境地に入って」みたい。この湯は情が深いだろうか。

源泉掛け流しができてからまだ「テルメ小川」に行ってないのだが、期待がふくらむ。自宅から自転車で行けるところで、源泉掛け流しのぬる湯で長湯ができたら、それはとても素晴らしいことだと思う。

また「テルメ小川」に行ったら、「自宅から湯治に通う方法を考える」で紹介したい。

これまでの「自宅から湯治に通う方法を考える」
【武蔵野天然温泉「湯らく」編】
【高尾の湯「ふろッぴィ」編】
【秋川渓谷「瀬音の湯」編】
【「いこいの湯多摩境店」編】
【武蔵村山「かたくりの湯」編】
【河辺温泉「梅の湯」編】
【ロテン・ガーデン編】

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