たとえば一日の終わりに家でビールを飲むことを思いついたとする。もしもそのとき、家にサラダ油とシャガイモ、そして20分くらいの時間があるなら、私はポテトフライをつくることをおすすめする。外はカリカリ中はホクホクの揚げたてのフライドポテトをビールで流し込むのだ。
⇒そもそもどうしてビールで乾杯するのだろう?
▼なぜ乾杯はビールなのか?
ポテトフライなんてファストフードで食べるものであり、家でつくるものではない、なんて思っていないだろうか。フライと名乗る以上、油で揚げるわけで、その段階で怖気付いてしまうなんて気持ちはよくわかる。とくにそんな定常的に料理をしないようならなおさらだ。私も普通に油で揚げるイメージならば、及び腰になっていただろう。
しかし、このポテトフライは、そんなに油を使わない。それになにより簡単である。たまたま本屋で立ち読みをしていた料理雑誌にてその調理法を知った。その内容があまりに簡単だったのでその場で覚えてしまったくらいである。工程はたった下記3ステップ。超簡単なのだ。
(1)ジャガイモを食べやすい形に切る
(2)ひたひたの油で弱火で揚げて、皿に戻す(3)高温で二度揚げにする
これだけである。これさえ覚えておけば家でフライドポテトを作ることは、ぜんぜん難しいことではない。
▼こんな感じのフライドポテトができあがる

▼これが材料だ

写真左端より順番に紹介しよう。
ジャガイモ:個数は適当である。食いたいだけ用意し、食いたいだけ揚げればよい。
油:なんでも良い。たまたま特売でキャノーラ油が安かったので、写真上ではキャノーラ油だけどキャノーラ油でないと失敗するとかそういうことはない。
レモン:これはお好み。でも健康上かけると良いらしい。(理由は後述)
塩:最後にかける。私がよく使うのはクレイジーソルトだ。いろんな香辛料が入っていてうまい。
クッキングペーパー:皿の上に敷いておけば、皿に盛るとき余分な油を吸ってくれる。
(1)ジャガイモを食べやすい形に切る
▼このときはくし切りにした

くし切りにしたのは、立ち読みしたレシピの影響である。その後何度かつくったが、べつにくし切りでなくとも、よくあるファストフードのような細長いものでもいっこうに限らない。
(2)ひたひたの油で弱火で揚げて、皿に戻す
▼先にジャガイモを敷き詰め油を注ぐ

先に油に火をかけてジャガイモを投入するのではなく、ジャガイモを入れてから油を注ぐのがポイントである。
▼低温で揚げるのだ

弱火のまま、火にかける。「揚げる」というよりも、「じゃがいもに火を通す」ことが目的と考えよう。茹でているイメージである。カリっと揚げるのは次のフェーズで行うので、とりあえず適当に途中で竹串に刺してスーっとささるとか、試しに口に入れてみて食べられる状態になればOKである。
▼皿にあげるとこんな感じ

火は通っているが、表面上はあまり揚げた感じではない。なんかびちゃびちゃしているような感じ。でもしかしそれで良いのだ。そもそも「揚げる」とは表面の温度と食材の中心部の温度に差が出やすい調理法である。ジャガイモのように固い食材の場合、いきなり高温で揚げてしまうと中心部に火が入らず、生の状態になりやすい。だから最初は中心部に火を入れるため、弱火で揚げるのだ。そしてこうしていちど皿にあげておくことで、さらに火が通るわけである。
(3)高温で二度揚げにする
ジャガイモを一度皿にあげ、フライパンが油のみになったら、再度火にかける。今度は打って変わって強火。そしてある程度経ったら、皿のジャガイモを油の中に戻す。
▼高温で揚げるとこうなる

菜箸でジャガイモをかき混ぜると、(2)の工程のジャガイモとまるで違うことがわかるはずだ。表面がカリっとしているのが箸伝いにわかるようになる。どのタイミングでジャガイモを油に戻したらよいか迷ったら、試しにとりあえず一つだけでも油に入れてみて様子を見ると良い。
▼揚がった

あとは適当にかき混ぜながら、きつね色になるジャガイモの頃合いをみて皿に盛りつけるだけ。(2)の段階でもう火は通っているのだから、失敗はあり得ない。
▼最後に調味料をかけて完成

写真でかかっているのはクレイジーソルト。塩胡椒でも何でも良い。なんならケチャップを付けたって良いだろう。なにはともあれ、あとははやいところ食べて麦酒を流し込むだけである。
(2)(3)の揚げる工程にて、一緒に皮ごとのニンニクを投入してもよい。できあがる頃には、ニンニクもできあがる。ほっこりしていてとてもおいしいのでおすすめである。
レモンをかけると良い理由について
私が勧めるのが、揚げ物を食べるときは抗酸化の成分を一緒に摂ることです。(P48)
と、夜中にラーメンを食べても太らない技術で著者、伊達友美は語っている。
油を高温で加熱するとものすごい勢いで酸化するらしく、この酸化した油は糖尿病や高脂血症、肝機能障害などの生活習慣病のリスクを高めるという。そこで抗酸化作用のあるビタミンCを一緒に摂取することで、酸化した油の毒性を中和するのだという。
ただこの本で語っているのは外食、特にファストフード店でフライヤーによって調理された料理という前提で、である。自分も学生時代、フライヤーのある某コンビニにて深夜のバイトをしていたことがあるが、フライヤーの油はすごいことになっていた、という記憶がある。深夜のある時間になると、フライヤーの油に、試験紙を浸し酸化の度合いを調べ、ある数値未満なら半分だけ油を入れ替える、超過したら油を完全に、交換しフライヤー自体を専用の洗剤にて洗う、というようなルーチンワークがあった。たしかに酸化し交換を要する状態になった油は、茶褐色になり素人目からもやばそうだった。逆に油交換をやりきって最初に揚げたものはなんかうまそうな気がしていた。(この油交換作業を終える頃になると夜も明けるので、朝のすがすがしさがそう感じさせたのかもしれない)
ただ今回のような場合、というか普通に家庭で油を扱う場合っていうのは、そりゃ酸化もするだろうが、生活習慣病のリスクを高めるほどの影響があるとは思えない。だってその場合、揚げ物全般が高リスクになってしまうし。(古い油を何度もつかっちゃそりゃ良くないのだろうけど)
とはいえまぁ、そんな情報を頭の片隅に入れつつ、リスクヘッジはもとよりまぁさっぱりするのでお好みで。
⇒そもそもどうしてビールで乾杯するのだろう?
▼なぜ乾杯はビールなのか?