上河内サービスエリア(下り)で餃子三昧
たまたま夏休みを取得できたので、ひとり那須の温泉に向かった。ここのところ仕事をしていると胸のあたりが苦しくなることが多く(多分過労のせいだろう)、また残業時間も3桁に肉薄していたらしく医者と面談をしなくてはならなかったり・・と、どうも過労がいろいろな意味で顕在化してきたので、ここはひとつ遠いところで温泉に浸かりぼうっと過ごそう、と決めたのであった。身体がふやけるくらい湯に浸かり、日中の露天風呂入浴で、褐色のバディにでもなってやろうかしら、なんて野心を抱きながら。
で今回紹介するのがその道中にあった餃子である。とはいえ普通の店舗ではない。
それは上河内サービスエリア(下り)にある
目的地の那須へは途中まで国道4号線を使って北上した。一人だし高速使うのお金もったいないから。
利根川を超え栃木県に入ると、車の交通量が減る。減る分ガンガンスピードを出す車が多く、調子に乗っていると80~100キロくらい出てしまう。とはいえ信号があるので、止まらねばならないわけで、おっかなく感じた。信号無視して事故起こしたら最悪だな、なんて考えが頭をよぎり、また今回紹介する餃子にありつきたい、なんて思いもあったので途中、方針転換をし宇都宮ICから高速道路に乗って那須を目指したのだった。
非常に天気が良かった。サービスエリアで車を止め、トイレに行って構内に入る。平日であることもあってか、仕事をリタイヤしてセカンドライフを楽しむ団塊の世代、俗にいう「アクティブシニア」っぽい人たちが多かった。ていうか自分以外ほとんどロマンスグレーな感じであった。
ドラぷらホームページの上河内SA(下)の「「新着・イベント情報(SA・PA日記)」には次のような紹介文がある。
上河内SAといったら餃子でしょう。(2009年04月27日)
テレビの取材で毎回取り上げられる上河内SAの餃子メニューを紹介いたします。
宇都宮餃子を取り扱っている店舗は約130軒あります。これは「宇都宮餃子会」加盟店舗です。
宇都宮で餃子マップを手にお店を回っても10軒回れれば上手な回りかたのお客様だと思います
なかなか回りきれないお客様のために当店では、20種類のお土産餃子と19種類の焼き餃子を取り揃えました。お土産餃子は冷凍品で保冷剤を入れた専用ハッポースチロールケースに入れてお持ち帰りいただけます。もちろん宅配によるお届けも承っております。焼き餃子は週替わりで5種類ずづお召し上がりいただけます。添付のメニューが一覧ですが見にくいかいかもしれません。お電話なりFAXなりいただければ直接お送りいたします。宇都宮市内を回られるより効率よく餃子をお選びいただけますのでぜひお立ち寄り下さい。わざわざ遠方より餃子目当てのお客様が多数いらっしゃいます。餃子クーポン発行中!!
「宇都宮市内を回るより効率的」とか「餃子目当ての客多数」とかかなり強気である。
SA内食堂ブース奥の「宇都宮餃子広場」で注文する
▼これが「宇都宮餃子広場」の看板
▼今週のメニュー

メニューは次のように書いてあった
●幸楽 ¥300
薄くてしなやかな手作りの皮。女性に大人気の正統派餃子
豚嘻嘻 ¥280
シンプルで飽きのこない味。薄皮でニンニク少量、肉多めのボリューム重視餃子
●餃子会館 ¥330
湯練りモチモチ皮、肉たっぷりジューシー餃子
●わいわい ¥310
味と素材にこだわった母娘で作る手作り餃子
●鵜の木 ¥320
製麺屋だからできる皮からのこだわり餃子
ドラプラでは19種類と謳っておきながら5種類しかないのは平日だからなのか。まぁその辺は目をつぶるにしても、なるほど、具材や皮で差別化を図ることに加え「母娘でつくる」とか「製麺屋」のようなバックグラウンドもポイントになるわけか。奥深い。
確かにラーメン屋でも「麺堅め」とか「脂多め」とか「野菜トッピング」とかバリエーションを持たせる店はあるけれど「スープはお母さんが入れて、麺は次女が茹でて」みたいなことは言えないからなぁ。そういうバックグラウンドも商品を選ぶ上での選択肢になるのはここの強みなのだろうか。
勘で2種類の餃子を選択
▼「幸楽」と「鵜の木」を選んだ。理由は特にないけれど。
食券の片割れと機械。これを受け取って、椅子に座って暫し待つ。すると機械が「ピーピーピー」
と鳴って焼き上がりを教えてくれる。そうしたら再度店頭へ行き餃子を受け取るのである。
▼これが焼き上がった餃子

▼非常にこんがりしている

▼断面


どっちがどっちだかわからなくなってしまった。
が、しかし確かに皮や具材に違いがあり、同じ餃子ながらその違いを楽しめてとても良い。もっと多くの人たちと来て全種類を食べ合うと楽しいだろう。なにより値段が安いのがとてもうれしい。
しかし何故宇都宮が餃子なのか
私は、母方の実家のある宇都宮に住んでいた時期がある。(6才から9才まで)木造の薪ストーブのある、各学年ひとクラスしかない、こじんまりとした学校に毎日30分くらいかけて通学していた。冬場はそのストーブに水の入ったたらいが置いてあり、ストーブによる乾燥を防ぐ。給食の時にはパック牛乳をそのたらいに浮かべて温めて飲んでいた。学校の帰りは用水路に笹の船をみんなで流して競争して帰ったものである。節分の時期にはおばさんのつくる「しもつかれ」食べたり、乳茸(ちたけ)という茸でで出汁をとったうどんなどを好んで食べたり、正月にはサメの煮物を食べたり、栃木の食文化にそれなりに触れて育った。だが、餃子を年がら年中食べていた記憶はない。確かにおいしい水餃子の店は宇都宮市内にあり、何度か食べに行ったことはある。しかしそれは「たまたま」である。どこの地域にだって「料理のおいしい店」はあるもので、その延長線上なだけの話である。
むしろ食卓に餃子があることはなかった。少なくとも日々餃子についり熟考しているとか、餃子を食えないがために家庭不和に陥ったなど、そういう餃子中心に人生が動いている人々に出会ったことはないし、そんな話を聞いたこともない。
だからこの名物としての「宇都宮餃子」について、微妙な違和感を抱かざるを得ないのである。(まぁおいしいからいいのですけれど)
気になってはいたものの読んでいなかった本である、秘訣は官民一体 ひと皿200円の町おこしでも読んでみようかな。ヒントがあるかもしれない。
とはいえ、普通になにか目的があって東北道を北上する場合、休憩がてら立ち寄るサービスエリアとしてはなかなか特色があって面白いと思う。トイレ休憩するだけで立ち寄るなら、狙ってこの上河内SAに行くというのも普通に良いと思う。そのあとおいしい餃子を食べるっていう付加価値があるのだから。

