年末に下町貴族(このブログで「名言集」や「舌を鍛える」を書いている人)から、「2008年の温泉本ランキング」を書け、という旨のメールが来た。
普通、2008年の本のランキングといえば、その年に出版された本のランキングになると思うのだが、私が読んだ温泉本は2008年に出た本ではない。
だから、2008年に私がこのブログでとりあげた温泉本のランキングにする。
また、普通、ランキングはその領域に造詣が深い人が決めるものだと思うのだが(あるいは投票とか)、私は温泉マニアでも温泉通でもない。
しかし、それでもランキングを決めるということになれば、私が個人的に役に立った、良いと思った温泉本のランキングになる。
そのあまりに個人的なランキングにはほとんど価値がないのではないか、と思う。
それでもいいという人だけ読んで下さい。
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0.大石真人『全国いで湯ガイド』(山と渓谷社1971年)
この本は、まだ入手していないので、別格である。
古いけど資料的な価値は個人的にある。
(「都立多摩図書館はパンクチュアルである」「大石真人『全国いで湯ガイド』(山と渓谷社1971年)の温泉リスト」)
1.大石真人『全国温泉ガイド200選』(日本之実業社1994年)
2.大石真人『温泉の文化誌』(丸善ライブラリー1995年)
この2冊は大石真人の基礎文献である。
『温泉の文化誌』は大石真人の温泉論で、『全国温泉ガイド200選』は秀逸な温泉ガイドである。
理論と実践の関係かもしれない。
(「大石真人『全国温泉ガイド200選』(実業之日本社1994年)の温泉リスト」「大石真人『温泉の文化誌』(丸善ライブラリー1995年)の「温泉ガイド100選」」)
3.つげ義春『つげ義春旅日記』(旺文社文庫1983年)
つげ義春と大石真人をつなげた本である。
つげ義春と正津勉との対談で大石真人の話が出てくる。
(「北温泉と大石真人」)
4.つげ義春『つげ義春の温泉』(カタログハウス2003年)
5.高野慎三『つげ義春を旅する』(ちくま文庫2001年)
この2冊はつげ義春的温泉の基礎文献である。
『つげ義春の温泉』には、温泉漫画はもちろん、温泉写真・イラストや未発表のエッセイが載っている。これらが面白い。
『つげ義春を旅する』もつげ義春を旅する際に参考になる。
でも「ゲンセンカン主人」の湯宿温泉にしか行けてない(2年連続で行ったけど)。
二岐温泉に行ってみたい。
(「「ゲンセンカン主人」の湯宿温泉」)
6.山口瞳『温泉へ行こう』(新潮文庫1988年)
これまで山口瞳はあまり好きではなかった。
国立が好きで(私が住む立川と正反対の街だ)、由布院が好きだなんて、イヤな人に決まっている、と思っていた。
ところが、2008年、『酒呑みの自己弁護』(新潮文庫1979年)を読んだら、スゴくよい人だった。
(「山口瞳『酒呑みの自己弁護』を読んだらマルチニが飲みたくなった」)
だから、金沢で行ったときは、吉田健一と山口瞳の『温泉へ行こう』と『行きつけの店』を参考にした。
(「金沢②「山口瞳の行きつけの店、つる幸に行ってきた」」「金沢③「山口瞳の行きつけの店、倫敦屋でジントニックを飲んだ」」)
7.松田忠徳『温泉教授の湯治力』(祥伝社新書2005年)
8.松田忠徳『温泉教授の日本百名湯』(光文社新書2003年)
松田忠徳は今最も有名な温泉評論家(教授)である。
『温泉ゼミナール』をいまさら読むのが悔しいので、『湯治力』を読んだ。
でも最近は湯治について関心があるので、『湯治力』を読んで良かった。
『温泉教授の日本百名湯』(『新・百名湯』も含めて)は現在の基本ガイドである(私にとって)。
9.野口悦男『とっておきの温泉 危ない温泉』(知恵の森文庫2003年)
野口悦男は2008年11月に亡くなった、温泉ジャーナリストである。
野口悦男が「源泉かけ流し」という言葉を創ったとか、松田忠徳が初めて用いたとか。
でも『とっておきの温泉 危ない温泉』はあまり読んでない。
10.川村湊『温泉文学論』(新潮新書2007年)
これもあまり読んでない。
●おまけ
2008年、ブログで書かなかったけど、紹介したい本。
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嵐山光三郎『温泉旅行記』(ちくま文庫2000年)
嵐山光三郎『ローカル線温泉旅』(講談社現代新書2001年)
嵐山光三郎『ローカル線おいしい旅』(講談社現代新書2004年)
これからは嵐山光三郎の意見も聴いてみたい。
山梨県の岩下温泉に行ってみたい。
大石真人『いで湯浴泉記』(新ハイキング社1990年)
『全国温泉ガイド200選』とも『温泉の文化誌』とも違う。温泉エッセイ。
後藤哲也 松田忠徳『黒川温泉 観光経営講座』(光文社新書2005年)
黒川温泉「山の宿新明館」3代目館主と温泉教授との対談本。
帯には、
「勝負は、お客さんが
宿の駐車場に着いたとき。
そこで感動を与えられるか。」
とある。
黒川温泉にも行ってみたい。
石川理夫『温泉で、なぜ人は気持ちよくなるのか』(講談社+α新書2001年)
現在、読書中。
情報量が多く、勉強になる。
良い本だが、タイトルで損していると思う。
ヒューマンルネッサンス研究所/八岩まどか『温泉と共同湯』(青弓社1997年)
湯宿温泉のことが書いてあるので、読もうと思っているが、未読。
以上。
こんな感じです。