金沢⑧?「浅間温泉につかり、帰路についた」

金沢の帰り、松本に1泊した。
最終日、松本の近くにある、というか合併して住所は松本市の浅間温泉に行った。
浅間温泉は、大石真人の『温泉の文化誌』(丸善ライブラリー1995年)の「温泉ガイド100選」に入っている。
松田忠徳の『新日本百名湯』(日経ビジネス人文庫2006年)にも載っている。
大石真人と松田忠徳がベスト100に入れているのだから、おそらくいい温泉である。
いや、必ずいい温泉だといってもいい。


車で温泉街に入ったが、下調べを全くしていなかったので、どこに入ったらよいか分からない。
とりあえず、どこかに車を停めなくてはと思っていると、駐車スペースがあった。
停めてみるとそこは浅間温泉会館だった。
のぞいてみると温泉施設だったので、ここに入ることにした。

ところが、入ってみると、ここは残念な温泉だった。
加水、加熱だったのである。
温度が低いから加熱、というのなら話は分かる。
しかし、加水して温度が下がったから加熱ってどういうことだ!
あとで松田忠徳の『新日本百名湯』を見てみると、「浅間温泉」のページにはこんなコメントが載っている。

「電話での問い合わせの際に、『露天風呂はありますか?』と聞かれても、胸を張って『ありません』と答えています」
 こう語るのは明治十八年(一八八五年)創業の「坂本の湯」の五代目、滝沢龍彦さんだ。水一滴加えず源泉一〇〇%の本物の温泉を提供するために、湯量に見合った内風呂しか造らなかったのだという。循環風呂にすると露天風呂も造れたが、湯の花が浮かぶ本物にこだわった。それだけに「家内も私も温泉をほめられるのが一番うれしい」。これこそ名門温泉の矜持というものであろう。

すばらしい。
こういう温泉に入りたかったのに。
しかし、こんな温泉宿がある浅間温泉なのに、どうして残念な温泉施設をつくってしまったのだろうか。
私にはまったく理解できない。
松本の蕎麦屋に行く気力もなくなり、松本ICから中央道にのり東京へ向かった。
ここからなら東京までは近い。東京って言っても立川だけど。
「妻」は途中で信玄餅を買った。なんでも妹の大好物なんだとか。
(この前、信玄餅工場を見学したのにお土産買わなくてゴメンナサイ)
「妻」の実家に寄って、帰宅。
自宅にはAmazon.co.jpに注文していた金沢に関する本が届いていた。
また金沢に行ってみなくてはいけないな、と思った。
金沢①「行き道」
金沢②「山口瞳の行きつけの店、つる幸に行ってきた」
金沢③「山口瞳の行きつけの店、倫敦屋でジントニックを飲んだ」
金沢④「太田和彦の金沢一のひいき店、浜長で飲んだ」
金沢⑤「兼六園、金沢21世紀美術館に行った。鮴と鰯で飲んだ。」
金沢⑥?「白川郷とラムネ問題」
金沢⑦?「太田和彦の故郷松本に行って、きく蔵で飲んだ」

書を持って街へ出る