金沢①「行き道」
2008年9月28日[書を持って街へ出る] by ii氏
金沢に行ってきた。
初めに行程を説明する。
9月3日の夜、家を出発。入間ICから圏央道にのり、関越道、上信越道、北陸道を走り、4日の朝、金沢に到着する。ETC割引があるので、夜間、走行することにした。
4日、5日は、金沢に泊まり、6日は、北陸道、東海北陸道で白川郷に寄り、一般道で松本まで行き1泊。7日に長野道、中央道を通って帰宅。
同行者は、昨年5月に私と結婚した人間である。このブログではその人のことを「妻」と記すことにする。
斎藤美奈子は『物は言いよう』(平凡社2004年)の「『ご主人と奥さま』問題」で夫や妻の呼び方について書いている。
妻のことを「家内」、若い人が「女房」と呼ぶのはマイナスであるらしい。
そこで出てくる代替案。結局は素直に「妻」か「連れ合い」と呼ぶのが無難だが、くだけた席では「かみさん」「かあちゃん」「うちの奥さん」などもよく聞く。意外と好印象なのは「さん」づけだからだろうか。あえて素っ気なく「配偶者」と呼ぶ人もいるけど、「わたしは法律婚をしています」とわざわざ公表しているようなところが微苦笑を誘う。
また、「家内」以上に「愚妻」はNGであるそうだ。
それで私は無難に「妻」と記すことにした。
しかし、妻ではなんとなく恥ずかしいので、鍵括弧をつけて「妻」と記す。
その「妻」が、はじめに車を運転するという。
眠くなる前に運転したいというのだ。
「妻」は普段コンタクトレンズをつけているが、夜中移動するので、この時は眼鏡をかけていた。
私の家は立川にあり、入間から圏央道に入った。
すると「妻」が、「よく見えない」言い始めた。
普段はコンタクトレンズをつけていて気がつかなかったが、眼鏡の度が合わなくなっていると言うのだ。
という訳で、急遽、狭山PAに入り、運転手交代。
そこから先は私が運転することになった。ずっと。
なんか、ハメられた気がした。
上信越道に入ると、大雨が降っている。
ついてない。
午前3時過ぎ、北陸道の有磯海SAで仮眠。
ここからなら、金沢まで1時間ちょっとである。
翌朝、金沢駅近くのホテルに到着。
ホテルの駐車場に車を停め、金沢駅でモーニングセットを食べ、金沢周遊バスの乗車券を購入。金沢観光開始である。
あっ、金沢に行った理由を言い忘れていた。
それは、「妻」の父の故郷だからではない。
吉田健一や山口瞳が何度も訪れていて、すごく良いところだといろいろなところに書いているからである。
であるから、金沢の観光ガイドブックは、吉田健一の『酒肴酒』(光文社文庫2006年)であり、山口瞳の『行きつけの店』(新潮文庫2000年)や『温泉へ行こう』(新潮文庫1988年)などなのである。
それと、太田和彦の『居酒屋味酒覧』(新潮社2004年)も忘れてはいけない。
旅行に行ってその土地の居酒屋に入るというのは、とても楽しいことである。宿で飲むなんていうのは味気ない。しかし、どの居酒屋に入れば良いのかが分からない。へんな居酒屋に入ってしまうと、その土地の印象を不当に悪くしてしまう恐れがあるのだ。
だから、『居酒屋味酒覧』が必要なのである。ここで紹介されている居酒屋にはハズレがないのだ(今のところ)。
いろいろと用意すると、今回の旅行に持っていく本は10冊になってしまった。
私は今回が初金沢である(「妻」は何度も行っているらしいが)。
だから、基本的な観光スポットを巡りたいという気持ちもある。
2日間で、あれもこれもというのは難しいかもしれないが、兎に角行ってみよう。
次回へつづく。
金沢②「山口瞳の行きつけの店、つる幸に行ってきた」
金沢③「山口瞳の行きつけの店、倫敦屋でジントニックを飲んだ」
金沢④「太田和彦の金沢一のひいき店、浜長で飲んだ」
金沢⑤「兼六園、金沢21世紀美術館に行った。鮴と鰯で飲んだ。」
金沢⑥?「白川郷とラムネ問題」
金沢⑦?「太田和彦の故郷松本に行って、きく蔵で飲んだ」
金沢⑧?「浅間温泉につかり、帰路についた」

