「幸せ」のカタチ(4)
2008年8月18日[ニートと人妻の往復書簡] by モギヒデユキ
えむこさんへ
僕はですね、舞台に立ってるときは「ああ、今最高!」って思ったんですよ。(※1)それは思い出しても反復できる気持ちじゃなくて、その瞬間だけのものなんです。だから一回性の幸せっていうのもあるんじゃないかと思います。
> 夫でも妻でもやっぱり他人はどこまでも他人で 、結局理解なんてし合えなくて、でも、ただ無機質に物理的に増えていくものだって別に暖かくなんてなくたって素晴しいんじゃないかと、そういうことを思いました
宇多田ヒカルがJAPAN(※2)で言ってたことを思い出しました。ちょっと長いですけど引用しますね。
人間同士の溝とか距離って、絶対なくならないから。 縮めたいと思う人がいても、そりゃあお互い縮めと思いつつ、でも一つになんなきゃいけないとか、 全部わかり合えなきゃいけないって思うのは間違ってるじゃん? その絶対消せない距離っていうのを、大事にしなきゃいけないわけ。そこを愛することがその人を愛する事だって、凄く思ったのね。(宇多田ヒカル)
これ大事に保管してて、傍線まで引いてあるんですけど。2001年のインタビューなんですよ。18歳でこんなこと言ってたんですよこの人。これを読んでから、なんというか、信用するようになりました。
> 幸せ、という話とは直接関係ないかもしれないけれど、とても近いところにある感じがしたので
いや、僕の考える幸せもそういうところにある気がします。理解しあえないという距離を愛すること、だと。
さらに引っ張りますけど、幸せを感じた映画ってありますか?僕は『明日の記憶』です。無条件に「生」を肯定された気がしました。
(※1)茂木は舞台役者をやっていた
(※2)雑誌『RockIn' on JAPAN』

