坪内祐三の学生時代に滋養となった100冊の本
2008年4月21日[書を持って街へ出る] by ii氏
山口瞳の『酒呑み自己弁護』(新潮文庫1979年)を読んでいる。
私の生まれた年に出た現在は品切れの文庫本である。
この本は前に買ってずっと積ん読されていた。
なぜこんな本を買っていたのかというと、『鳩よ!』2001年12月号の「坪内祐三の学生時代に滋養となった100冊の本」(※1)に載っていたからである。
私は2002年の3月に大学を卒業した。
この『鳩よ!』を読んだのは卒業する少し前だったような気がする。
このリストには読んだことない本ばかりが並んでいた。
でも、それらの本がなぜか面白そうに感じたのだ。
そして、このリストに載っている本を古本屋で見つけると購入していった。
『酒呑みの自己弁護』も古本屋で100円で買っている。
他に買った本は以下の通り。
花田清輝『復興期の精神』講談社学術文庫1986年
福田恆存『人間・この劇的なるもの』中公文庫1975年
林達夫『共産主義的人間』中公文庫1973年
吉田健一『東京の昔』中公文庫1976年
武田泰淳『目まいのする散歩』中公文庫1978年
武田百合子『犬が星見た』中公文庫1982年
種村季弘『書物漫遊記』筑摩書房1986年
色川武大『怪しい来客簿』文春文庫1989年
永井龍男『回想の芥川・直木賞』文春文庫1982年
河盛好蔵『回想の本棚』中公文庫1982年
吉行淳之介『贋食物誌』新潮文庫1978年
丸谷才一『遊び時間』中公文庫1981年
小林信彦『ビートルズの優しい夜』新潮文庫1982年
阿部昭『言葉ありき』河出書房新社1980年
澁澤龍彦『玩物草紙』朝日文芸文庫1993年
常盤新平『雨あがりの街』文春文庫1986年
蓮實重彦『反日本語論』ちくま文庫1986年
柄谷行人『反文学論』講談社学術文庫1991年
高橋英夫『批評の精神』中公叢書1970年
磯田光一『戦後史の空間』新潮選書1983年
海野弘『モダン都市東京』中公文庫1988年
呉智英『インテリ大戦争』洋泉社1995年
栗本慎一郎『東京の血は、どお~んと騒ぐ』情報センター出版局1983年
松村友視『私、プロレスの味方です』ちくま文庫1994年
椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』新潮文庫1996年
橋本治『とうに涅槃をすぎて』徳間文庫1984年
中野翠『ウテナさん祝電です』新潮文庫1990年
亀和田武『1963年のルイジアナ・ママ』徳間文庫1989年
村上春樹『1973年のピンボール』講談社文庫1983年
スーザン・ソンタグ『反解釈』竹内書店1971年
ライオネル・トリリング『<誠実>と<ほんもの>』筑摩書房1976年
J・D・サリンジャー『フラニーとゾーイー』新潮文庫1976年
並べてみると、結構、買ったなァ、と思う。
山口昌男『本の神話学』(中公文庫1977年)、谷沢永一『紙つぶて(完全版)』(PHP文庫1999年)もこの100冊に入っているが、リストを見る前に買っていた。
でも、『週刊文春』に連載されている坪内祐三の「文庫本を狙え!」の『紙つぶて(完全版)』の書評を読んで買ったので、坪内祐三の影響である。
本に関する本、いわゆる本の本は数多あるけれど、この一冊を、いやこの二冊を、と言われれば、私は、谷沢永一の『紙つぶて』と山口昌男の『本の神話学』をあげる。私の「青春の書」でもあるこの二冊を、私は、二十年前の初読の時から、もう、何度も繰り返し読んでいるのだが、いまだ、そのたびごとに、新しい発見がある。
(坪内祐三『文庫本を狙え!』晶文社2000年)
「坪内祐三の学生時代に滋養となった100冊の本」を見て買った本のほとんどが積ん読中である。
これから少しずつ読んでいきたい。
そして、これからも古本屋で見つけたら買っていきたい。
-----------------------
(※1)
『鳩よ!』2001年12月号
「坪内祐三の学生時代に滋養となった100冊の本」
![]()
1.山口昌男『本の神話学』中公文庫
2.谷沢永一『紙つぶて』文藝春秋
3.花田清輝『復興期の精神』講談社文庫
4.福田恆存『人間・この劇的なるもの』中公文庫
5.林達夫『共産主義的人間』中公文庫
6.吉田健一『東京の昔』中公文庫
7.武田泰淳『目まいのする散歩』中公文庫
8.武田百合子『犬が星見た』中公文庫
9.種村季弘『書物漫遊記』筑摩書房
10.色川武大『怪しい来客簿』角川文庫
11.田中小実昌『猫は夜中に散歩する』冬樹社
![]()
12.久保田二郎『手のうちはいつもフルハウス』話の詩集
13.植草甚一『植草甚一自伝』晶文社
14.富士正晴『書中の天地』白川書院
15.大岡昇平『成城だより』文藝春秋
16.永井龍男『回想の芥川・直木賞』文藝春秋
17.川崎長太郎『夕映え』河出書房新社
18.野口冨士男『風のない日々』文藝春秋
19.小沼丹『小さな手袋』小沢書店
20.河盛好蔵『回想の本棚』中公文庫
21.尾崎一雄『あの日この日』講談社文庫
22.広津和郎『年月のあしおと』講談社文庫
23.宇野浩二『芥川龍之介』中公文庫
24.佐藤春夫『退屈読本』冨山房百科文庫
25.吉行淳之介『贋食物誌』新潮文庫
26.山口瞳『酒呑み自己弁護』新潮社
27.開高健『白昼の白想』文春文庫
28.丸谷才一『遊び時間』中公文庫
29.野坂昭如『新宿海溝』文藝春秋
30.小林信彦『ビートルズの優しい夜』新潮社
31.阿部昭『言葉ありき』河出書房新社
32.出口裕弘『越境者の祭り』河出書房新社
![]()
33.澁澤龍彦『玩物草紙』朝日新聞社
34.生田耕作『るさんちまん』人文書院
35.由良君美『みみずく偏書記』青土社
36.常盤新平『雨あがりの街』筑摩書房
37.青山南『ホテルカリフォルニア以後』晶文社
38.川本三郎『同時代を生きる「気分」』冬樹社
39.大江健三郎『「雨の木」を聴く女たち』新潮社
40.江藤淳『自由と禁忌』河出書房新社
41.蓮實重彦『反日本語論』筑摩書房
42.柄谷行人『反文学論』冬樹社
43.中上健次『中上健次全発言』集英社
44.高橋英夫『批評の精神』中公叢書
45.磯田光一『戦後史の空間』新潮選書
46.前田愛『都市空間の文学』筑摩書房
47.海野弘『モダン都市東京』中央公論社
48.高山宏『目の中の劇場』青土社
49.四方田犬彦『クリティック』冬樹社
50.呉智英『インテリ大戦争』JICC出版局
51.栗本慎一郎『東京の血は、どお~んと騒ぐ』情報センター出版局
52.松村友視『私、プロレスの味方です』情報センター出版局
53.椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』情報センター出版局
54.沢木耕太郎『人の砂漠』新潮文庫
55.橋本治『とうに涅槃をすぎて』徳間文庫
56.草森紳一『旅嫌い』マルジュ社
57.赤瀬川原平『いまやアクションあるのみ!』筑摩書房
58.中野翠『ウテナさん祝電です』主婦の友社
59.亀和田武『1963年のルイジアナ・ママ』北栄社
60.村上春樹『1973年のピンボール』講談社
61.ジョージ・スタイナー『言語と沈黙』せりか書房
62.スーザン・ソンタグ『反解釈』竹内書店
63.ロラン・バルト『恋愛のディスクール・断章』みすず書房
64.ドゥルーズ&ガタリ『リゾーム』毎日出版社
65.ミシェル・フーコー『監獄の誕生』新潮社
66.ミハイル・バフチン『ドストエフスキー論』冬樹社
67.ヴィクトル・シクロフスキー『散文の理論』せりか書房
68.ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』晶文社
69.ケネス・バーク『文学形式の哲学』国文社
70.マーシャル・マクルーハン『地球村の戦争と平和』番町書房
71.アイザイア・バーリン『ヴィーコとヘルダー』みすず書房
72.ヤン・コット『演劇の未来を語る』白水社
73.フランシス・イエイツ『世界劇場』晶文社
74.ウィリアム・ウィルフォード『道化と錫杖』晶文社
75.J・P・サルトル『ボードレール』人文書院
76.エドガー・ハイマン『批評の方法』大修館
77.R・P・ブラックマー『ヨーロッパ小説論』白水社
78.ライオネル・トリリング『<誠実>と<ほんもの>』筑摩書房
79.エドマンド・ウィルソン『アクセルの城』筑摩叢書
80.マルカム・カウリー『亡命者帰る』南雲堂
81.カルヴィン・トムキンズ『優雅な生活が最高の復讐である』リブロポート
82.シルヴィア・ビーチ『シェイクスピア・アンド・カンパニー書店』河出書房新社
83.F・スコット・フィツジェラルド『グレート・ギャツビー』新潮文庫
![]()
84.リング・ラードナー『アリバイ・アイク』新潮文庫
85.ナセニェル・ウエスト『孤独な娘』ダヴィッド社
86.ジェイムズ・エイジー『家族の中の死』集英社
87.トルーマン・カポーティ『犬は吠える』早川書房
88.J・D・サリンジャー『フラニーとゾーイー』新潮文庫
89.ソール・ベロー『フンボルトの贈り物』講談社
90.トム・ダーディス『ときにはハリウッドの陽を浴びて』サンリオ
91.イーハブ・ハッサン『根源的な無垢』新潮社
92.L・A・フィードラー『終わりを待ちながら』新潮社
93.フィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ作家』集英社
94.ジョン・アップダイク『美術館と女たち』新潮社
95.ドナルド・バーセミル『帰れ、カリガリ博士』国書刊行会
96.ジョン・ホークス『もうひとつの肌』国書刊行会
97.トマス・ピンチョン『V』国書刊行会
98.ジョン・バース『フローティングオペラ』講談社
99.ウィリアム・ギャス『アメリカの果ての果て』冨山房
100.W・H・オーデン『染物屋の手』晶文社

