東京の中心で大阪のお好み焼きを食べる。

 先に断っておくが、「東京の中心」にはいろいろな解釈が考えられるものの、ここで言う「東京の中心」とは東京駅のことである。
 そしてその店とは大阪に本店をもつ、「きじ」である。


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 まるでディズニーランドの人気アトラクションであるかのように人が並んでいる。あまりに並んでいので、逆に吸い込まれるように並んでしまった。
 この「きじ」があるのは、丸の内。東京駅の近くにあるビル「TOKIA」の地下1階。周囲には立ち飲み居酒屋の赤垣屋など、飲食店がひしめき合っている。
 ひとたび並ぶと、後ろにさらなる長蛇の列ができる。するとなんだか並ぶのをやめるのがもったいなく感じ、結局ここで食べることを決意。土曜日の18時過ぎに並び、店に入ったのは20時前くらいであった。
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 ようやくお店の前にたどり着くと、メニューを手渡された。
 なるほど、着席後スムースに料理が出るように、事前にきいておくわけである。
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 ここで選んだのは、「すじぽん」。そしてお好み焼きは「いなか」と「すじもやし」、そして「焼きうどんポン酢味」。そしてまたひたすら待つこと数十分。ようやく店に入る。
 とりあえずビールを注文。行列による疲れをこのビールで癒す。
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 続いて「スジポン」が登場。このスジポンでビールを流し込む。
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 そして「焼きうどんポン酢味」がやってくる。
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 あっさりしていて、美味しい。
 その後お好み焼きたちが続々登場。
▼右が「いなか」「左がスジもやし」。どっちもふわふわ。
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 「いなか」とはこんにゃくと竹輪が入ったお好み焼きだが、焼けたこんにゃくの歯ごたえ思いのほかよくとてもおいしかった。
 そして「スジもやし」。どうも、このもやしの種類は「ブラックマッペ」のようだ。(以前テレビで、お笑い芸人のアンガールズがテレビ番組にて、もやしといったらブラックマッペであり、このブラックマッペととお好み焼きの相性の良さは最高である由を語っていたことに触発され、このブラックマッペを求めて地元のスーパーを転々としたことがある。どうやら関東圏でもやしといえば緑豆もやしであり、関西圏以西ではブラックマッペが主流ということらしい。)
 総じて美味しかったので満足であったが、何より良いのが、従業員の接客態度である。長時間待たせてしまたことを詫び、そして「おおきに」が飛び交う店内。「うどんマンシップ」の有無は確認できなかったが、そもそもこの店の本店は大阪。つまり東京進出である。大阪のお店におけるエース級の人材を投入しているのであろうか。ましてや東京駅に近い丸の内なんぞは東京の玄関口。東京にやってくるあらゆる相手にするつもりで臨んでいるのではなかろうか、とひとり妄想して店を出た。
▼おみやげまで買ってしまった。
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 ぐるなびにある「きじ」のページには、こう記されている。

創業50年目を迎える大阪名物お好み焼店。2~3時間かけて、ていねいにとる鳥ガラスープを使った生地に、それぞれの素材の味を活かした”きじ”流お好み焼。お薦めは、お好み焼の上に牛スジとネギがたっぷりのったスジ焼とダシ入り玉子にくるんで食べる(半熟の間に!)モダン焼。店内のアットホームな雰囲気も魅力です。

 なるほど、鶏ガラスープを使っているわけなのか。モダン焼きもおすすめだったのか。このサイトを見てから行けばよかった。まぁじゃあ今度はモダン焼きでも…なんて普通はなるのであるが、こんなに行列がひどいとなア。通いたい店ではあるけれど、ここまで並ばれると、「また行きたい」とはなかなか思いにくいのが正直なところ。
 「丸の内でなにか食べたい」となったとき、なかなか選択肢の一つとして浮上しにくい。このような店の場合アクイジション施策とリテンション施策どう考えたら良いものであろうか。なにもしなくともただ単純に時間の経過とともに新規顧客は減少していくはずだから、ずっと美味しければ既存顧客のリピーター化はちゃんと生じていくものなのであろうか?
 検証する意味でまた並ぼうかな。じゃそのときはモダン焼きでも。

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