さて、今週からいよいよイギリスのトイレの話題に入ってまいります。今週は街中で見つけた移動トイレのお話です。日本の移動トイレというと無機質なデザインとカラーリングのものを思い浮かべてしまいますが、ここイギリスではさすが「紳士の国」というだけあってちょっとした品格を感じるものになっていました。
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これがそのトイレの外観です。以前紹介した荒川の移動トイレのようにトレーラーで牽引できるタイプのものです。四角四面の箱型をしているのはどちらも一緒ですが、こちらはグリーンにゴールドの帯という風格のあるカラーリングが施されている関係でこの場所のように年代物の建物が立ち並ぶ街の中心部でもさほど違和感無く周りの風景に溶け込んでいます。
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トイレ入り口付近に書かれている文字は上から順にこのトイレを扱っている会社のURL、このトイレの商品名、会社名のようです。このURLにアクセスしてみますとイベントなどの際に使用する移動式トイレやシャワー、オフィスなどのレンタルを行っている会社であることがわかりました。日本で言うところの「レンタルのニッケン」のような存在の会社でしょうか。ちなみにURLにあるsuperlooの”loo”とはイギリス英語でトイレを表す単語です。案内表示など公式なものにはToiletsが用いられていますが、人々の間ではかなりポピュラーな単語のようです。実はこの会社の親会社はClassobtain Holdings(ホールディングスなので持ち株会社制なのかもしれません)といい、その子会社としてこのような移動式トイレの事業を行っているJohn Anderson HireとGreater London Conveniences、そして建設現場向けの仮設トイレの事業を行っているSuperlooの3社が存在するという形になっているようです。つまり一子会社の名前をグループ全体のURLに使用しているわけですが、確かにこれら4つの社名の中で最も事業内容が想像しやすいものであることは明確ですから、賢明な判断かもしれません。また、商品名のほうも写真のRichmondをはじめとしてRoyston、Royaleなどこれまた「英国」を感じさせ、「移動式トイレ」を感じさせないものとなっています。例外としてRentalooというダジャレ商品名も存在しますが(笑)
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さて、中に入ってみることにしましょう。暖色系の壁などにより日本の移動式トイレよりも無機質さが薄れており、より普通のトイレに近い雰囲気になっています。スペースの制約のためか個室はやや狭いですが、小便器3台を設けた上で6つの個室を持つという移動式トイレとしては破格のキャパシティを誇ります。実は個室は小便器を挟んで2室と4室に分割されており、どうやら小便器と4つの個室の間に仕切りを設けることで1基のトイレを男女別にすることも可能なようです。細かいところでは右の写真にあるように仕切り壁が以上に低いことが挙げられます。この写真はカメラを高く上げて撮ったわけではなく自然に立った時の筆者(身長172cm前後です)の目線で撮ったものです。身長180cmを越える人がザラに存在するこの地では仕切り越しに隣と目が合うという気まずい事態が起こらないのか心配してしまいます。また、なぜか小便器に立った時の目線の位置に鏡があるのも不思議でした。ここで自分の姿を映せてもどうしようもない気がするのですが…。
少々欠けている点はあるもののこのトイレには内外ともに一般のトイレに匹敵する装備と快適性を持っている印象を受けました。普段使っているトイレと変わらない使い勝手と雰囲気作りは用を足す際に結構重要になってくる要素だと思われます。また、外観についても形を変えなくてもこのようにカラーリングで街に溶け込むデザインを実現することが出来るという一つの例を示しています。その意味でこのトイレには高い評価をすることができるのではないでしょうか。
それではまた次週。
<今回紹介したトイレ>
Nottingham Arts Theatreそばの移動式トイレ
<関連リンク>
Classobtain Holdings
Galleryのページで製品一覧がご覧になれます。移動式とは思えない豪華な内装を持つものも…。