インドでオリンピックを見る。(2)

前回の最後に、このように締めくくりました。
「インド人がほとんど出場しないから放送しないなんてことにならなければいいのですが。」
書いたときにはまさかありえないだろうと冗談のつもりで書いたのですが、
実際にインドではオリンピックは放送されていないのです。
しかし周りは関心なくとも、自分はオリンピックのことしか考えられないのです。
というわけでインドからオリンピック日記です。
1日目(2月10日)
「開会式」
どこかしらのテレビ局で開会式の模様を中継してくれるものだと思っていたのですが、
どのチャンネルを回しても一向に見つかりません。
ドイツ系のテレビ局では直前にトリノの様子を特集した番組がやっていたので、
ここで開会式を放送してくれるのだろうかと思いきや
開会式開始時間になったら普通のニュースに切り替わってしまいました。
どうやらインドではどこのチャンネルでもトリノオリンピックは放送していない模様。
これからオリンピックのない生活にどうやって耐えればいいのだろうか・・・
2日目(2月11日)
原田雅彦
この人は何かやってくれる人だと信じていた。
あれは12年前のこと
リレハンメルオリンピックジャンプ団体、
110メートルも飛べば金メダルと言う場面でまさかの失速
それから4年後の長野、
ノーマルヒルでは1回目首位で迎えた2回目
またも失速で5位転落、
ラージヒルでは2回目に136メートルの機械では計測不能なジャンプを見せ銅メダル。
これで失速伝説は終わりかと思いきや、
雪の激しく振る中で行われたラージヒル団体、
リレハンメルのアンカーから3番目に変わって迎えた1回目
79メートルとまたもやまさかの失速
私は現場で見ていたのですが雪が強すぎて何も見えなかったのです。
雰囲気は何が起こったのだろうとあっけに取られた感じでした。
しかしながら2回目、今度は137メートルの大ジャンプで
見事日本を金メダルに導いたのでありました。
(長野の団体に関しては原田より、岡部、斉藤の2人が堅実なジャンプでつないだことが
大きいと思っていますがここは原田のことなのでちょっと大げさに書いてみました。)
そして今回のトリノオリンピック、
ここ数年はワールドカップに出場すらできず、国内大会でさえ勝てなかったのに
1回コンチネンタルカップで2位になっただけでまさかの代表入りし、
公式練習で大ジャンプを披露してしまい本番の4人入り。
なんと運のいい男なのだろうと思いきや。
まさかスキーの板の長さで失格とは・・・
やはり何かやってくれる人でした。
3日目(2月12日)
インド人のKESHAVAN Shiva選手がリュージュで25位になった模様。
最下位に近い順位かと思いきや下には日本人やカナダ人など多数。
南国のハンデを抱えながらも頑張ったインド人に拍手を送りたいです。
インドでも頑張っている人がいるのです。
しかしながらテレビではクリケット中継ばかり。
なぜこれを放送しないのか。
4日目(2月13日)
食堂でたまたま話し掛けられたインド人に
「原田雅彦を知ってるか?」と聞いてみた。
答えは当然のごとく「NO」
「ヨケルソイを知ってるか?」と聞いてみた。
もちろん答えは「NO」
「アホネンを知ってるか?」と聞いてみた。
答えはやっぱり「NO」だった。
ここがノルウエーやフィンランドだったらよかったのにと思うのです。
5日目(2月14日)
岡崎朋美がスピードスケート500メートルで4位。
1回目3位からの転落ということで
30歳を過ぎても強く、そして素敵でいられるのはすばらしいことです。
まだ日本勢はメダルゼロですが、オリンピックの楽しみはメダルだけではないので。
夏と違って競技数が少ない分一つの競技に集中できるので
競技の内容を楽しんで見るのがいいのではないでしょうか。
自分は競技内容を見ることができないのですが。
6日目(2月15日)
今日、宿泊先にインターネットがやってきた。
これで映像は見られなくても文字だけだが速報が見られるようになったのです。
心の隙間が少し埋まった感じです。
今回の新競技でスピードスケートの追い抜きというものが加わったらしい。
Web上の情報によるとこの競技は見た目が競輪みたいだということで、
早く日本に帰って競輪をやりたい思いが募っているのであります。
【来週の予定】
11日目(2月20日)
アルペンスキー男子大回転
LAL Hira選手出場予定
クロスカントリースキー男子スプリント
GUPTA Bahadur選手出場予定
13日目(2月22日)
アルペンスキー女子大回転
AHUJA Neha選手出場予定

インドで考える。