あけましておめでとうございます。本年もとぐろ系会議並びに衛生陶器愛好家のトイレ巡礼をどうぞよろしくお願いいたします。
というわけで2006年最初のコラムは皆さんがトイレを利用するときまず最初に目にするであろうトイレのシンボルマークについてのお話です。駅などの入り組んだ場所ではこれを頼りにトイレを探す人も多いでしょう。もはや公共施設のトイレでは「お手洗」もしくは「トイレ」などといった文字と共に男性と女性をあらわすシンプルな絵を用いたシンボルマークを見ないことはないといって過言ではないほど浸透しています。
そういったトイレのシンボルマークとしてまず思いつくのはこちらでしょう。最近工業製品や企業などで聞かれるようになったISO(国際標準化機構)が定めたトイレのシンボルマーク。男性がストンとした体型、そして女性が下膨れというおなじみのコンビネーションです。
そしてこちらが交通エコロジー・モビリティ財団が2001年に定めた標準案内用図記号です。この中には非常ボタンの”SOS”など、まさに公共の施設の代表である鉄道の駅や車両で目にする機会の多くなったものも含まれています。トイレの案内も若干変更が加えられ、今まで下膨れだった女性のマークの腰の部分にくびれが追加され、若干エレガントな印象に変わっています。改装されて間もない駅などにはこちらのシンボルマークが付けられている場合がたびたびあります。
このようにどんな人でもすぐに分かるような工夫がなされたシンボルマークもありますが、その反面その施設ならではの特色を出そうとするあまりちょっと分かりずらくなってしまったマークを先日発見しました。今回はそんなシンボルマークの紹介です。
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それがそのシンボルマークです。入るとき一瞬とまどいませんか?なにしろ男女それぞれのシンボルとして用いられたのは人ではなく車(!)なのですから。しかも車は色が違うだけで形もぱっと見ではほぼ同じ、よく見ると男性がセダン系、女性がハッチバック系の形をしているなということが分かる程度です。筆者は久々にトイレの表示で迷ってしまいました。何かの判断をするとき、人はほとんど色を見て判断しているという話を聞いたことがありますが、私は形を見て判断する部分も少なからずあるとこのとき思いました。
そのほかの場所でも若干凝ったデザインのシンボルマーク、例えば男性用がシルクハット、女性用がハイヒールであったり、男性と女性がいかにもLadies&Gentlemenといった風情のおしゃれなタッチで描かれているマークなども時々目にしますが、これらは「人間の男性と女性」をシンボライズしているものであるため問題なく区別できます。また、百歩譲ってモチーフが動物だったとしても下の写真のようにひげや長いまつげなど人間においてそれぞれの性別を特徴付ける部位をその動物に描き込むことで区別をしやすくすることが出来ます。しかし機械がモチーフとなると・・・、お手上げな気がします。機械に関しては人が「これは男のイメージ、これは女のイメージ」と共通の認識を持つことは難しいと思われるからです。こうなると色による区別しかなくなってしまいます。
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トイレのシンボルマークという細かい部分に対してこだわりを持つという点でこういった変わったシンボルマークは決して悪くないと思います。しかし、トイレのシンボルマークの本来の機能は「その場所を訪れたあらゆる人を正しくトイレに誘導する」ことのはず。この本来の機能性を失わない範囲でぜひともこだわりを発揮してもらいたいものです。また最近では無意識のうちに男女の固定されたイメージを植えつけないために男性は寒色系、女性は暖色系という色分けに疑問を持つ向きもありますので、色分けなしでも分かりやすいデザインというのがより望ましいのかなとも考えた次第です。
それではまた次週
<今回紹介したトイレ>
車の男女別シンボルのあるトイレ
オートウエーブ新山下店
カー用品店のためこのようなシンボルマークになっています。
うさぎ(?)で男女別を表現したトイレ
とこなめトイレパーク
以前にも紹介したトイレです。シンボルマークは今回初公開です。