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2005年11月30日

トイレ豊かな街の有料トイレ

以前から気になっているトイレがありました。それは新宿駅東口改札のそばにたたずむ有料トイレ、オフブラックのシックな入り口の前を通りかかったことがある方も多いことでしょう。以前にも取り上げたように私は有料トイレの入り口の扉の持つ不思議な誘惑に弱い人間です。その先が謎めいていればいるほど、入るためのハードルが高いければ高いほどその誘惑はいっそう強くなります。このトイレはJRの東京駅などにあるような「利用料はいくらでもいい」というような有料トイレとは違い、利用料は一律100円で、なおかつ入り口には曇りガラスのタッチ式自動ドアが立ちはだかっています。


この二つで私の好奇心はこのトイレの前を通るたびに幾度となく刺激されてきたわけですが、今まで心に迷いがあり踏み込めなかったのです。その迷いとは「この街でわざわざ100円を投じるに値するトイレか」という迷い。そう、ここは新宿。何も100円を投じなくても駅から一歩外へ出れば新宿エルタワーの二大メーカーのショールームや高島屋や伊勢丹、小田急に京王などといったデパート群、そしてそれらより若干質素なもののウォシュレット装備率の高い家電量販店など快適なトイレがひしめいているのです。しかし、迷っていても仕方ありません。ここは一つそんなトイレ激戦区において100円を投じさせるだけの価値があるのかどうか、その真価を検証してみようではありませんか。


これがトイレの入り口です。オフブラックが印象的かつ、特別感をかもし出します。この中でまず機械に100円を投入し、その脇にある曇りガラスのタッチ式自動ドアからトイレ内に入ります。トイレ入り口の前にさらに仕切りが設けられている格好になるのがちょっと変わっていますが、これはこのトイレが7時~21時の間しか「営業」していないということが関係しているかもしれません。営業時間外になると、この黒い入り口にはシャッターが降りるのです。



さて100円を投じ、いざ内部に・・・。すると、思いのほかあっさりとした空間に驚かされます。照明もムードのある電球色ではなく、一般的な白い蛍光灯。床も壁も無難でビジネスライクな印象です。唯一洗面台が最近見かけるようになったカウンターと洗面ボウルが一体になっているだったのがデザイン的な面白さでしょうか。とりあえず、この時点では少々拍子抜けしました。ただ、さすが清掃は行き届いていてゴミ一つ落ちておらず、床も濡れていません。この辺は有料トイレの実力を感じた部分です。



空間は個室に入ると別世界に変わります。地味な印象だった個室外から打って変わって、個室は間接照明と木をうまく使うことで扉の向こうにはターミナル駅の喧騒が広がっているとは思えないほどの落ち着ける空間があります。当然のようにウォシュレット装備で、ここにもゴミ一つ落ちていません。これなら100円の価値はあるかも・・・と思ってしまいました。


当初は100円を投じる価値について懸念があったこのトイレですが、実際に入ってみるとこれはこれでなかなか価値があるのではないかと感じました。何よりもこんなグレードの高いトイレが改札から数十メートルのところにあるという点がうれしいです。私ならやはり新宿で時間があり、自分自身も排泄に緊急を要さないような状態ならば、新宿エルタワーの二大メーカーのショールームのどちらかを選んでしまいますが、もし自分が新宿で緊急事態に陥ってしまったのならこんなに便利な存在はないと思います。新宿東口近辺ではきれいで空いているという条件を満たすトイレの最右翼といえるかもしれません。普通の方にとっては代わった便器が着いているなどといった「趣味性」よりも何より清潔さのほうが重視されると思いますが、そういった方にはまさにぴったりなトイレといえるでしょう。


というわけで皆さんも一度、新宿で急に催してしまった時やトイレに100円を払うという「プチ贅沢」を堪能したいときなどに一度訪れてみてはいかがでしょうか。


それではまた次週


<今回紹介したトイレ>
新宿駅東口 有料トイレ
JR新宿駅東口改札から徒歩1分未満

関連リンク
東京トイレマップ
このトイレの改装前の姿がご覧になれます。『山手線』の欄から「新宿駅有料トイレ」をクリックすると見られます。改装前は本当に普通のトイレだったようですね。

新宿のトイレ特集@ウワサの現場 ウンチクエスト
筆者の方はまだ利用されていないそうですが、このトイレに関する考察が書かれています。気になっている方は多いんですね。


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