金持ち父さんへの入口
2005年4月28日[逆プロモーションの世界] by 男爵
あわただしい午後だった。
いつもどおり、デスクの内線電話が鳴る。
「男爵さん、×××からお電話です。」
聞いた事のない会社名である。とりあえず応答する。
「お電話替わりました、男爵です。」
「あ、私●●申しまして、就職して東京に出てきて...
あqwせdrftgyふじこlp」
訳がわからない。テレアポか?
広告・販促業に身をおいている筆者としては、人がどういう営業方法でモノを売っているのか常に興味がある。
本来なら、相手にしているヒマなどないが、気分転換に付き合った。
「あの、どういう経緯で私に連絡をいただいたのですか?」
どこで個人情報が漏れたのかは気になるところだ。
「...それは、東京に勤めている人の名簿がぇrydcfgyヴぃ」
どうやら、上京して就職したて・...らしいことはわかった。誠意をアピールしたいらしいが、いかんせん商用の電話に慣れてなさすぎる。ちょっと巻きを入れてみることにした。
「ご用件は何でしょうか?」
「あ、ハイ。資産運用のご案内です。」
き、キタ~!
「資産運用といっても色々あると思いますが...」
「ハイ、不動産以外のものすべてです」
「・・・・・・・・・・・」(節操ねぇな~)
「今回のお電話はお客さんの窓口としてpぎゅhbk...
私、都内を回っているんですけどこれからお時間ありませんか?」
なんだか話が飛躍している。急すぎだし。
まあ、ここらが潮時と考え、理由をつけて電話を切った。
久しぶりに面白い体験をさせて頂いた。
こういう未経験のスタッフに営業をさせる会社の話は聞いたことがあったが、上記のケースはかなりひどい。商材が商材だからである。
低金利や将来の年金問題が背景となり、個人での資産運用への関心は高まっていると言われている。市場拡大が予想できるなら新しい人材を入れるのは会社として当然の行為だ。
ただ、金融業は信用が命である。いきなり新人を現場に出すのはいただけない。接触するターゲットはあくまで"見込み客"であるが将来『顧客』になるかもしれないし。
また、スタッフをお客に(現場で)育ててもらおう、との会社の意図が見え隠れして気持ちが悪い。
筆者はイベントディレクターとして街頭イベントの陣頭指揮を取ることもある。たとえ1週間の期間であっても現場スタッフには入念な研修を行うし、責任者から現場までの連絡系統は徹底している。
契約まで含めた営業を行うなら、少なくとも社内で講師などを立てた研修を行い、先輩社員に同行して学習させ、商品への知識、顧客への配慮を身につける必要があるだろう。
顧客との接触場面で最適なコミュニケーションができない企業は顧客からの紹介(口コミ)が生まれないため、結果的に儲からない。
だから経費削減が重要でもスタッフの教育には金をかけるべきである。売上を増やすために経費を削減するのだ。目的を履き違えてはならない。
金持ち父さんへの道はまだ遠い。
つうか、タネ銭すらないし。
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